みつともカーのダッシュボードに5人の妖精さんが住んでいました。
おさるさん、キリンさん、カエルさん、ネコさん、サイさん。
5人は仲良し。いつも一緒。
ある日、みつともカーの調子が悪くなってちょっとだけ入院しました。
退院して元気になって帰ってきたと思ったら真ん中に座っていたはずのカエルさんがいないのです。
どうやら入院したときに退屈で旅に出てしまったようです。
その後は4人の妖精さんたちは真ん中の席を空けたままでいました。きっとカエルさんが帰ってくるだろうと思って。
でも何日経っても何ヶ月経ってもカエルさんが帰ってきません。
さすがに心配になった4人の妖精さんはカエルさんを探す旅に出る決心をしました。
空席になったみつともカー。
それを見つけた双子のうさぎの兄弟がいました。
「兄さん、あの車の席、空いてるね」
「弟さん、そうだね、凄く座り心地が良さそうな席だね」
そうやって双子のうさぎの兄弟はみつともカーに住むことを決めました。
広々とした席をいっぱいに使うように、二人は端と端に座りました。
ちょっと席が離れているのでお話するときは体を傾けてお喋り。
みつともカーには妖精さんが住んでいます。
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